四季折々の山の食材、海の食材。島原半島は自然の宝庫。この地で生まれた銘菓は、この郷そのものの素材の風味がします。厳選した素材を使った「ラッキーチェリー豆」が、100年と言う長い間、たくさんの皆様にご愛顧いただいているのは、島原への「想い」なのかもしれません。
厳選された良質のそら豆を雲仙山麓から湧き出る清らかな湧水に夏場は一晩、冬場は二晩ゆっくりと浸し、湧水のミネラルをふんだんに染込ませていきます。輝くほど美しい湧水の中で、そら豆はチェリー豆になる準備を行い、長年こだわり続ける植物性の油でカラリと揚げるフライビンズへと工程を進めていきます。
大きな鍋に砂糖・生姜・水飴・湧水をゆっくりと丁寧に混ぜあわせながら火にかけ、焦げないように大きな櫂を使い、漕ぐように混ぜて煮詰め合わせていきます。こうして湧水をふんだんに使った舌ざわりのとても滑らかな「飴」の出来上がりです。煮詰め合わせた大きな鍋の火を止め、飴にフライビンズをからめて・・・。 豆の形を崩さず、まんべんなく飴を合わせて、チェリー豆は出来ていきます。
充分に飴のからまったチェリー豆を、バラと呼ばれる大ザルにあげ、ひとつひとつ手でしっかりと確認し仕上ていきます。この工程はスタッフが一粒一粒、まごころを込めて確認しています。 この地道な作業こそ、味と品質を維持できる秘訣。伝統の島原銘菓チェリー豆を、ぜひご賞味下さい。